こんにちは。ioRi(@mynameis_ioRi)です。
先日、1泊2日の奈良旅行に行ってきました。
今回の旅の目的はズバリ宿。
2020年8月29日にオープンしたばかりの“泊まれる”奈良県最古の醤油蔵元「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」について、宿泊した感想などをレポしていきたいと思います!
NIPPONIA 田原本 マルト醤油とは
「マルト醤油」は奈良最古の醤油の蔵元。
70年前に閉業した当主のお孫さんが醤油蔵の再興をかけ、今年築130〜140年の蔵を一部宿泊棟に改修し、新たに開業したそうです。
1689年に創業した、マルト醤油醸造所。
奈良最古となるマルト醤油は、地元産原材料と天然醸造製法にこだわって、
丁寧に醤油づくりを続けてまいりました。⾵味豊かなお醤油は皇室御⽤達でもありましたが、⼤戦後、⾷糧難により閉業。
それから70年を経たいま、眠っていた蔵元の再興をかけて、宿として新たに開業いたしました。
そう、マルト醤油さんでは、”醤油蔵に泊まる”という、なかなか経験できない特別な体験ができるのです。
これ以降は、私が実際に行動したタイムスケジュールに沿って、マルト醤油さんの宿泊を中心とした旅行の内容をご紹介していきます。(※記事の内容は2020年10月時点での情報です。)
▼ちなみに、今回旅のしおりを作成してから行きました!しおり作成サービスについて興味がある方はこちらも覗いてみてくださいね。
旅行スケジュール(1日目)
12:00 奈良公園の近くでランチ
お腹が空いていては何もできない!ということで、奈良に到着してからランチにしました。
向かったのは、奈良公園の最寄り駅(近鉄奈良駅)から徒歩7分の場所にある、タリカロというお店。本格的なスパイスの辛さのインドカレー屋さんです。
チキンはスプーンで触れるとすぐにほぐれるほど柔らかく、絶品です。
とても辛いので、注文する際はご注意ください。
古民家を改装した情緒ある店内には、なぜかジョジョの奇妙な冒険のBGMが…
よく見るとカウンターにはジョジョのキャラクターを始めとした様々なフィギュアがあって、独特の雰囲気がクセになりそうなお店でした。
13:00 奈良公園周辺を散策
今回の目的地の宿の周辺は有名な観光スポットが少ないので、先に奈良公園周辺を観光しました。
10月下旬は、葉の色づき始め。紅葉のベストシーズンは益々美しくなりそうです。
奈良公園の最寄り駅(近鉄奈良駅)からすぐのところにある中谷堂さんのよもぎ饅頭。
まだホカホカで柔らかい、できたてをいただきました。
よもぎの風味豊かでおいしかったです。
17:00 チェックイン
いよいよ「NIPPONIA 田原本 マルト醤油」へ。
奈良公園からは近鉄奈良線で移動します。
事前に電話で伝えておいたので、宿の方が最寄駅の田原本町駅まで車でお迎えにきてくれました。
チェックインの手続きをするお部屋。
チェックイン準備を待つ間、美しい中庭を眺めながら、いただいた温かいお茶と和菓子を楽しみました。
宿への期待値がさらに上がる一方です。
18:00 コースディナー
部屋に荷物を降ろしてしばらくして夕食の時間。
(この時点でお部屋は軽く探検しましたが、夕飯を終えてからの方がじっくり楽しめたのでここでは説明を割愛します。)
宿では夕食を提供していないため、夕食は宿と提携している施設で、コースでディナーをいただくことができます。
宿の近隣にはお店がないため、交通手段が電車の方はこちらで夕飯をとることをおすすめします。※事前希望制で宿泊とは別料金(ひとり約6,000円)。
前菜。
生ハムには地元でとれたという柿が包まれていました。
柿と生ハムの組み合わせは初でしたが、文句なしに美味しかったです。
いくらには今回宿泊してるマルト醤油さんのお醤油が使用されていました。
バゲットは、バルサミコ酢をたらしたオリーブオイルでいただきます。
おかわりも自由でした。
熱々の牡蠣グラタン。濃厚な味わいで美味しかったです。
コーンスープ。
お口直しのサラダ。
メインは牛ヒレ肉。柔らかくて美味しかったです。
エビフライ。この時点でかなりお腹いっぱいでしたが、揚げたてサクサクで美味しく食べれちゃいました。不思議。
食後のデザートは、自家製カスタードプリンとコーヒーのセットでした。
希望すれば、宿にもどってからサービスとしてお夜食の三輪そうめんをいただくことができます。
残念ながら私は満腹だったので食べれませんでしたが、おなかに余裕のある方は是非こちらも味わってみてくださいね。
20:00 元醤油蔵の部屋を楽しむ
今回宿泊したのは「穣(みのり)」という部屋でした。
この部屋はかつて、醤油づくりに必要な小麦を保管しておくためのお部屋だったそう。
部屋は広く、寝室は2階にあります。床暖房も完備していてとても過ごしやすい空間です。
大きな梁をくぐった先にベッドが。面白い構造です。
お風呂は檜風呂!とにかく広くて綺麗です。
洗面台。アメニティがオシャレなパッケージのものだったり、ドライヤーもnobby by tescomというブランドのものだったので女性的には嬉しいポイントでした。
冷蔵庫の中にあるミネラルウォーターと地ビールはなんと無料で飲めます!
なら麦酒ならまち醸造所の「ならまちエール/白-haku-/玄-kuro-」の3種類がありました。
ならまちエールは一般的なスタイルのビール、白は小麦麦芽を多くの割合で使用した白色のビール、玄は黒くなるまでローストした大麦を使用したビールでカカオが入っています。
どれもとても美味しかったので、お酒が好きな方にはおすすめしたいポイントです。
コーヒーや紅茶も充実しています。
中でもコーヒーは奈良県で40年の歴史を持つ「フジエダ珈琲」が展開するブランド「奈良藤枝珈琲焙煎所」のもの。珈琲好きとしては、新たなコーヒーのメーカーを開拓できてよかったです。鹿のパッケージもかわいい!
ケトルはBALMUDAでした。細部に至るまでセンスとこだわりを感じます。
旅行スケジュール(2日目)
08:30 朝食
朝食をいただくためのお部屋は複数あります。
元々皇族御用達の醤油蔵だったということもあり、欄間のデザインやお部屋から見える中庭の景色まで、どのお部屋もとても作りこまれた設計になっています。
現代ほど文明が発達していない中で、昔の人はなぜこんなにも緻密に建物作りこめたのだろうと思わずにはいられません。
地元の食材とマルト醤油さんのお醤油を使用した贅沢な朝食。
品数が豊富で、そのどれもが食材を大事にしていることが感じられる丁寧な品です。
お部屋の雰囲気もとてもよく、贅沢なひととき。
卵かけごはん用の卵。マルト醤油さんのお醤油でいただきます。
食後のデザートでは、近隣の地域で採れた柿をいただきました。
普段スーパーで買うような柿よりも断然甘くて美味しかったです。品種きいておけばよかった…
09:30 醤油しぼり体験
マルト醤油の蔵の構造の説明を受けながら建物内をぐるりと一周し、醤油をしぼる体験をしました。※醤油しぼり体験は体験時間が決まっているものではありません。私の場合は他のタイムスケジュールの都合で朝にお願いしました。
天突き(心太を押し出す道具)のような道具を使って醤油もろみをしぼり、私たちたちが普段目にしているような液体のお醤油をつくる作業を行います。
しぼったお醤油は、焼いた白玉にかけて抹茶といただくことができます。
10:00 レンタルサイクリングで両参り
アマビエの存在感が大きい村屋神社。この神社は宿から歩いて数分の距離にあります。
マルト醤油では、電動自転車かマウンテンバイクを無料で借りることができます。
チェックアウト後であっても、荷物はフロントで預かってもらうことが可能です。
宿でおすすめしているサイクリングでの体験は、近隣にある「大神神社(おおみやじんじゃ)」と「村屋神社(むらやじんじゃ)」の両参り。
泊まった部屋にマルト醤油オリジナルの御朱印帳が置いてあるので、両参りした先で御朱印をいただきました。
どこか懐かしさを覚える景色。
普段都会や市街地で暮らす人には特に体験してもらいたい景色です。
13:00 三輪山本でランチ
自転車での移動ということで、そうめんで有名な三輪山本のお店に行きました。
宿からは距離があるため、車がないと行けないと思っていたので嬉しい誤算でした。
レストランが併設されているのでこちらでランチ。
数量限定のにしんにゅうめん。
にゅうめんなのに食べたことがないくらいのコシがあって感動するくらい美味しかったです。
せっかく奈良観光に来たので柿の葉寿司も堪能。
帰りにお土産も購入したところで宿に戻り、今回の旅の日程は終了です。
アクセス
[車] 西名阪自動車道 天理ICより20分 (国道169号線沿い)
南阪奈道路 葛城ICから大和高田バイパス経由で約30分
[電車] 近鉄・JR桜井駅より天理方面行き、
JR巻向駅下車 南へ徒歩10分
お得に予約する方法
宿を予約する方法は2通り。
公式ホームページからの予約か、温泉旅館の格安予約サイト『一休.com』
から予約するかのどちらかです。
GoToトラベルキャンペーンも利用できるため、一休.comから予約するとかなりお得に宿泊できます。ぜひチェックしてみてください!
まとめ
というわけで、マルト醤油さんで宿泊した体験をレポートしました!
普段は絶対にできない体験をすることができて本当に本当に充実した旅行でした。
旅行で奈良に行ったことがあるという方も、是非マルト醤油さんに訪れて新しい奈良の魅力を再発見しに行ってみてくださいね♪
NIPPONIA 田原本 マルト醤油
アクセス
[車] 名高速−(名古屋経由)−名阪国道「天理東」IC−国道169号線−『NIPPONIA 田原本 マルト醤油』:所要時間 6時間30分
[電車] 東京駅−(新幹線)−JR京都駅・近鉄京都駅−(近鉄急行)−近鉄田原本駅ーお迎え車(もしくは駅前タクシー)−『NIPPONIA 田原本 マルト醤油』:所要時間 3時間40分